受験生に貴重なアドバイスを、と本誌が現役大学生からグラビアモデルを公募。自身の経験に基づく勉強法、ストレスの解消法、大学生活などを語ってくれる。今週は香川大学医学部3年の切詰大貴さん。
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幼いころから、夢は医者。いっぽう空手にのめりこみ、高校は文より武を極める日々。近県の国立大の医学部を受けるも、「無理やろな」という予想どおり、実力不足だった。
2年に及んだ浪人生活。うつ状態で勉強に身が入らない日は、「手を動かさなきゃしょうがない」と自分を奮い立たせた。1浪目は予備校の授業が中心の受動的な勉強だったが、「理解するのと問題を解けるのはちがう」と自習メインの塾に変えると、成績はぐっと上がった。
それでもセンター試験は手ごたえがなく焦ったが、「今年こそ」という強い思いで2次試験に臨み、晴れて医学生に。
当時を振り返り、こう思う。「漠然とした“夢”は、現実的な“目標”に変えて努力するから叶(かな)う」。誰の受け売りでもない、経験に裏打ちされた格言だ。(取材・文/本誌・大谷百合絵)
※週刊朝日 2023年4月7日号
大谷百合絵
1995年、東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。朝日新聞水戸総局で記者のキャリアをスタートした後、「週刊朝日」や「AERA dot.」編集部へ。“雑食系”記者として、身のまわりの「なぜ?」を追いかける。AERA dot.ポッドキャストのMC担当。
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