NyAERA2024を読んでくださった方なら、この写真に見覚えがあるでしょう。読者の愛猫写真コーナー「ウチの子、スゴい猫です」の応募写真から、とにかくスゴい!と写真映像部長の心も打ち抜いた1枚です。撮影した蝦名さんに撮影秘話を聞きました。
【奇跡の瞬間】シンクロにゃいずした窓辺の猫。見つめる姿も美しすぎる
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柔らかな日差しが差し込む中、真剣なまなざしで猫じゃらしを見つめる猫。立ちあがっている姿は、なんだかかわいい着ぐるみのよう。
おもちゃを狙う茶トラの猫の名前は姫(3歳)。女の子だ。
「子猫時代から、姫はあまりジャンプが得意でなくて、2足で立ち上がっておもちゃを追いがちなんです。キャッチして口元に持っていくまでがセットでした」
華麗な構えは、子猫時代から変わっていないのだという。
蝦名さんは写真の姫、そしてやはりNyAERAで紹介した、シンクロぶりが美しい長男の虎(5歳)と次男の景(かげ/4歳)の3にゃんとパートナーとともに暮らしている。
この3にゃん、それぞれにちょっとスゴい。長男の虎は凄まじく賢くてスゴい。虎に育てられた景は天真爛漫でスゴい。姫はお姫さまっぷりがスゴいのだ。
虎がやってきたのは5年ほど前のこと。引っ越し先の物件が、ペット可とわかったのだ。
「忙しい時は難しかったけど、いつか猫と暮らしたいなと思っていました」
かなり昔に一度だけ、猫と暮らしたことがあった。黒猫で蝦名さんの後をついてきて、家に迎え入れた。その子のことが忘れられず、いつかまた猫と暮らす時は、拾うかついてくる猫にしようと決めていた。
そんな折、里親募集サイトで知り合ったのが、虎。お見合いに行き、迎えると決まったときは本当にうれしかったという。というのも、初めて暮らしたあの黒猫に似ていると感じたからだ。
「よく毛皮を変えてくると言うけれど、本当に似ているなって」(蝦名さん)
肩乗りが得意なところ。呼ばれたら返事をするところ。そして、人語を解する(!)ところ。