胡摩窪氏が、届け出ている池田市のマンションに住まず、箕面市に居住しているとなると、公職選挙法に抵触する可能性がある。

 同法では、市町村議会の議員に立候補するためには、

〈引き続き三箇月以上市町村の区域内に住所を有する者〉

 などの要件を満たす必要があると規定されているからだ。

居住実態を尋ねると激怒

 12月5日、市議会が終わり、駐車場に胡摩窪氏が現れたのは、午後3時48分。胡摩窪氏に名刺を渡し、

「箕面市〇〇の〇丁目〇番の一戸建てから朝、車で出ましたよね」

 と聞くと、

「はい、そうです。そこから出発しました」

 と答えた。そこで、

「池田市には住んでおらず、箕面市に住んでいるのではないか」

 と尋ねると、

「彼女の家と池田市のマンションを行き来している」

 という。そこで、

「池田市のマンションに30回以上行った。朝昼晩と行ったこともあるがインターホンで返事があったことは一度もない。池田市に居住実態はあるのか」

 と重ねて尋ねると、突然、胡摩窪氏は激怒し、

「警察行きましょ。それプライベートなことや。警察呼びますわ。来てください」

 と声を荒げた。

警察に行くのかと思いきや

 こちらは、市議という公人に居住実態を質問しているだけで、まったく胡摩窪氏のプライベートなどには触れていない。池田市役所の向かいには大阪府警池田署があるので、そちらに向かうのかと思ったら、胡摩窪氏が向かったのは池田市役所の3階、秘書課や市長室があるフロア。胡摩窪氏がそこから警察を呼ぶのかと思いきや、

「同じ維新だから」

 と瀧澤智子市長を伴って現れた。私は瀧澤市長に胡摩窪氏とのやりとりを説明して、

「警察を呼ぶなら、早く呼んでください」

 と瀧澤市長に求めた。横から胡摩窪氏は、

「威圧的に質問したのは、脅迫、名誉棄損だ」

 などと繰り返す。こちらはしっかり記録をとっているが、威圧的に質問などしていない。公職者の居住実態を尋ねているだけだ。すると、秘書課の職員4人ほどが立ち上がって、私を取り囲むように近づいてきた。

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「居住要件」を満たさない議員がほかにも