ヘンリー王子とメーガンさん/アフロ
ヘンリー王子とメーガンさん/アフロ
この記事の写真をすべて見る

 カリフォルニアを拠点にしているヘンリー王子(39)とメーガンさん(42)の話題は、連日といっても過言でないほど報道されている。英王室が2月5日(現地時間)にチャールズ国王(75)のがんを公表したことにより、ヘンリー王子とメーガンさんの動向はますます注目の的だ。過去の記事を振り返る。(「AERA dot.」2023年7月22日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時)

【写真】エリザベス女王の行事で「ほぼ末席」に通されたヘンリー王子夫妻

*  *  *

 アメリカに住むヘンリー王子(38)が「英王室に戻りたい」として兄のウィリアム皇太子(41)に電話をしたとミラー紙が報じた。父である国王にまた仕えたいと希望する。皇太子は突然の申し出に驚き、その場ではっきりした返事はしなかったという。
 

 ヘンリー王子とメーガンさん(41)が王室離脱をしてから3年以上が過ぎた。当初二人はアメリカ人から歓迎された。英王室という権威に反旗を翻し、自立すると高らかに宣言した勇気がたたえられたのだ。メーガンさんは凱旋した英雄のようだった。多くのインタビューをこなし雑誌の表紙を飾り、講演も続いた。しかしあっという間に評判が落ちる。スポティファイの契約は打ち切られ、「詐欺師」とまで糾弾された。ネットフリックスのドキュメンタリー「ハリー&メーガン」は、2025年の契約更新を確実にするため、のどから手が出るほど欲しかったエミー賞の候補作にすら選ばれなかった。

 クリスチャン・ディオールのアンバサダー就任もたちまち全面否定され、映画「ボディガード2」のヒロインとしてメーガンさんが俳優復帰する話もいつの間にか立ち消えた。スタッフは短期間で次々と去り、親しかった友人らは距離をおくようになった。あれもダメこれもダメの八方ふさがりに陥り、二人は経済的に追い詰められていった。

 一方、支出はこれまで通りだ。約16億円の豪邸は固定資産税が年に約1千万円かかる。警備費は年に約5億円。メーガンさんの衣装代は1千万円をくだらない。家事をするハウススタッフもいるし、庭のプールとテニスコート、階段状のバラ園などの世話に専門家が必要。維持費の合計は年間約7億円以上とされる。

 それでも、王子はダイアナ元妃から約14億円、エリザベス女王の母である皇太后からの約23億円という遺産が入り、また王子の軍人年金などで贅沢を慎めば十分に暮らせるはずだ。しかし今のところ、ダウンサイズの様子は見られない。

次のページ
国民は完全に見限った