クラフトワークの音楽やスタイルは、現在も世界中のアーティストに影響を与え続けている。サカナクションの山口一郎もその一人。サカナクションのライブのなかで行われる“メンバー4人が横並びになり、ラップトップを操作してダンスミュージックを演奏する”という演出は完全にクラフトワークのオマージュだ。さらにEDM、ヒップホップからボカロPまで、クラフトワークからインスパイアを受けた楽曲は幅広いジャンルに及んでいる。
筆者がクラフトワークのステージを初めて見たのは、2013年の来日公演。『アウトバーン(Autobahn)』『ヨーロッパ特急(Trans-Europe Express)』『人間解体(The Man Machine)』といった名盤を日替わりで完全再現するライブだったのだが、3D映像のクオリティーを含めて今も強く記憶に残っている。7月に行われるフジロックでもさらに進化したパフォーマンスを見せてくれるはずだ。
(森 朋之)