元検事の落合洋司弁護士はこう指摘する。
「政治資金収支報告書を直接書いた会計責任者は罪に問われても仕方がない状況です。検察審査会は一般市民から選ばれています。裏金事件は大きなニュースになり、国民から批判を浴びていることから、会計責任者については最終的に起訴の議決が出て、刑事責任が問われる可能性は十分あります」
こうした状況を踏まえ、自民党の幹部がこう話す。
「3人が早くも“人集め”に奔走していることは党内でも知れ渡っています。安倍派から大きな問題になり、派閥解散を岸田首相が決断したのに何もわかっていない。もし会計責任者が起訴されるようだと、本人たちにも影響はあるでしょう」
(AERA dot.編集部・今西憲之)
【お詫び】
当初の記事には、岸田首相が「岸田派解散」を表明した翌日の安倍派総会の記述に続いて、次の部分がありましたが、削除いたしました。
「“裏金議員”の大半が金額を明かさざるを得ない状況になったが、萩生田氏は記者らに囲まれ、発言を求められた際も対応せず、去ったという。
萩生田氏の地元、東京24区で選挙中の八王子市長選で自民推薦候補が苦戦していたことがだんまりの理由にあったのか、21日に東京都の小池百合子知事や日本維新の会の支援を得て辛勝すると、ようやく記者会見し、自身の裏金を2728万円と明かした。」
萩生田氏は上記の安倍派総会には出席しておらず、確認が不十分でした。お詫びして訂正します。