放送作家でコラムニストの山田美保子さんが楽屋の流行(はや)りモノを紹介する。今回は、「ルナソル」の「アイカラーレーション」を取り上げる。
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大手化粧品メーカー内にあるブランドの数々。母体の企業名をあえて隠す理由は様々だが、その多くは、本来のイメージや中心価格帯とは異なる戦略で売り出すからだ。発色の良さ、ロゴやパッケージのオシャレ具合により、てっきり外資系だと思っていた「ルナソル」が実はカネボウ化粧品の“覆面ブランド”だと知り驚いたのはもう何年も前のこと。
以来、「ルナソル」は、コスメに一家言もつ有名人が指名買いし続けているという印象がある。
そんな同ブランドの大ヒット商品が「アイカラーレーション」。新色が出るたびに美容雑誌や、美容のクチコミから成るWEB媒体に大注目され、年に一度では追いつかなくなり、いまでは半期に一度、表彰の機会がある各コスメアワードのアイシャドウ部門でずっと上位にランクインしている。
先日、立ち寄った表参道の『イセタン ミラー』でも店員さんが待ってましたとばかりにススメてくれたのが「アイカラーレーション」だった。
長きにわたるマスク着用で、どんどん手薄になっていた普段メイク。眉とアイラインだけ描けば何とかなっていたのも事実で、減らなくなって久しい口紅と共にアイシャドウまで使わない日が増えていた。