──これから共産党をリードする上で、「田村カラー」をどう出していきますか?
田村:私が大切にしているのは、生き方では「諦めない」(笑)。理不尽なことを理不尽なままにしないで、諦めずに声を上げることです。これは子どもの頃から、自分の中にあるものです。
党活動で大切にしたいのは対話です。党の政策を伝えるのも一方的に「こうだ」で終わるのではなく、違う角度からくる意見は「みんなで探求していこうじゃないの」と、他流試合のように意見を交わす。対話は、民主主義の根本ですから。
──1月26日に始まった通常国会を「さよなら自民党政治国会」と表現されました。
田村:自民党政治の最大の問題は、何と言っても政治資金パーティーの裏金づくりです。これは単なる事務的ミスじゃなく、政治資金収支報告書を偽造した組織ぐるみの犯罪。岸田文雄首相は、企業団体献金について企業にも政治活動の自由があると擁護されるけど、企業がなぜ献金するかと言えば、金の力で政治を動かすためです。まさに今の自民党は利権政治。その結果、自民党は財界や経済界の言いなりとなり、国民の声を切り捨てました。それがもたらしたのが「失われた30年」です。そこから転換するためにも、裏金の全容解明を追求していきます。
──次期衆院選は?
田村:市民と皆さんの力を合わせ他の野党との共闘も再構築し、野党の責務として自民党政治を終わらせる。そんな戦いにしなければいけないと思っています。
(構成/編集部・野村昌二)
※AERAオンライン限定記事