ずっと気にかけていた「三男」のこと
「洋子さんは気が強くて厳しい人。普段はニコニコしているけれど、怒ったらものすごい形相になってもう大変。方言丸出しで怒っていた。しんちゃん(晋三氏)に連絡が取れない時でも、洋子さんに電話して『しんちゃんから電話がほしい』と伝えれば、1分後にはしんちゃんから電話がかかってきた。しんちゃんは自分の考えを変えない、なかなかの頑固者だったから、しんちゃんを動かすには洋子さんに電話するしかなかった」
政界のゴッドマザーと言われるだけあり、洋子さんは政局にも一定の影響力を持っていたようだ。
「洋子さんは自分のおなかを痛めた三男の信夫さんを岸家に養子に出したこともあり、3人いる息子の中で信夫さんのことを最も気にかけていた。だから、信夫さんのことはいつも相談されていましたよ。信夫さんを参院から衆院に鞍替えさせたのも、入閣させたのも、洋子さんの意向があったからと聞いています。『閣内に身内がいないと、こぼれる話も聞こえてこない』と言っていましたね」
昭恵さんとは嫁姑の仲がうまくいっていないと週刊誌などで報じられていたが、実際はどうだったのか。
「自分の息子を取られたような気分はあったんでしょう。両方とも意地っ張りだからうまくいくはずがない。洋子さんも昭恵さんもお嬢さんだからわがままですしね」