
──メンバーへの愛情は深く強い。
JIMIN:僕がメンバーを大好きな理由の一つが、それぞれがしっかりとした信念を持っていることです。僕は、はっきりした信念を持ってこの仕事をしているというより、今がとても楽しいし、やりたいからやるという気持ちが強いのですが、メンバーたちは「これからこうしていこう」という確固とした思いがあって、行動しています。そんな姿を傍で見ているだけで、たくさんのポジティブな影響を受けますし、「僕もメンバーにとって誇らしい存在になるために、もっと努力をしなければ」という気持ちになります。
──思い入れの深い曲はどんなものだろうか。
JIMIN:たくさんありすぎて……。ライブをした曲、一つ一つに思い出が刻まれています。最近、作曲家の方々と一緒にBTSの昔の映像を見返したんです。アルバムの収録曲も愛着のある曲は多いですが、タイトル曲が出てくる度に、「ああ、あの時こんなことがあったよね」「あの時はこうだったな」と思いにふけっていて、気づくと思い出旅行をしていました。
中でも、デビュー曲の「NO MORE DREAM」の映像を観た時は、たくさんの思い出が走馬灯のように駆け巡りましたね。釜山からソウルに上京して、6カ月くらいでBTSのメンバーに決まって、レコーディングをして、ダンスの練習をして、ショーケースをして。初めてのTV撮影の空気の冷たさまで、全部覚えています。

(構成/ライター・酒井美絵子)
※AERA 2023年4月3日号より抜粋