2021年に亡くなられた、小説家で尼僧の瀬戸内寂聴さんも、亡くなる直前まで毎日のようにステーキを食べていたといいます。

 次に、眠れなくなります。

 一般的に、年をとると睡眠時間が短くなるといいますが、どうしてだかおわかりでしょうか。自律神経やホルモンの問題もありますが、いちばん大きな理由は、日中の活動量が低下するからです。

 それでも、規則正しい生活ができていればいいでしょう。私も睡眠時間は短いほうで、一日4時間くらいしか寝ていませんが、寝る時間は12時、起きる時間は4時と決めています。

 問題なのは、生活リズムが崩れることです。夜になっても眠くならずに、就寝時間が朝方になってしまったり、翌日やることがなくて、昼ごろまで寝てしまったり。こうした生活を続けていると、自律神経が乱れてしまいます。

 若い人でも、ひきこもりと呼ばれる人は、昼夜逆転している人が多いようですが、日中、体を動かしていないことが大きな理由でしょう。

 このように、「動かない」は「食べられない」「眠れない」につながります。「食べられない」「眠れない」とエネルギーがなくなり、自律神経のコンディションも乱れて「もっと動かない」へと進行します。

 こうした負のループにおちいらないよう、年を重ねた人ほど意識して動くことが重要です。

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