新庄剛志監督が就任して今季が3年目となる日本ハムへの期待度が高い。オフには積極的に補強に動き着実に戦力アップできているという声は多い。
「(球団の)思いはものすごく伝わってくるし嬉しいしかないですよ」、「今からラインナップを考えるのが楽しみになってきたばい」と選手補強に余念がないチームに対し、新庄監督から威勢の良い言葉が止まらない。
エース上沢直之がポスティング制度を利用してMLBレイズへ移籍したが、左のエース・加藤貴之は国内FA権を行使せず残留。FAではオリックスから山﨑福也を迎え入れ、吉田輝星との交換トレードで黒木優太(前オリックス)を獲得。そして現役ドラフトではソフトバンクから水谷瞬が加入した。
「日本人に関しては確実に戦力アップした。引き留めに成功した加藤、FAで加入した山﨑の両左腕は計算でき、球威がある黒木も使い勝手が良い。何より大型外野手として期待されていた水谷を獲得できたのも大きい」(在京球団編成担当者)
外国人選手についても果敢な補強が目立った。野手は昨季15本塁打のアリエル・マルティネスと契約延長し、メジャー通算108本塁打を放ったフランミル・レイエス、俊足アンドリュー・スティーブンソン両外野手を獲得した。投手は昨季12ホールドのブライアン・ロドリゲスが残留し、パトリック・マーフィーとアニュラス・ザバラが新外国人として入団する。
さらに2020年から2シーズン日本ハムでプレーしたドリュー・バーヘイゲンの復帰も決まった。昨季はカージナルスで60試合に登板して14ホールドをマーク。メジャーで経験豊富な右腕の加入は確実にチームの戦力を押し上げるはずだ。
「育成を含め外国人8人制が話題だが、新外国人は米国3Aクラスが多いので始まってみないとわからない。まずはNPBで実績があるマルティネスとロドリゲス、そして復帰したバーヘイゲンが中心になる」(MLBアジア地区担当スカウト)
未知数な部分もあるが、外国人助っ人を中心に多くの選手が加入。彼らに加え、新庄監督が就任して以来、着実に“成長”してきた若手が上手く絡めば、チームの勢いは増してくるだろう。