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Bluetooth Smart採用で簡単無線LAN接続

 高倍率ズームのコンパクトデジタルカメラ。180度回転する液晶モニターと前面シャッターボタンで自分撮りがしやすく旅行に最適なカメラだが、さらに便利なのがスマートフォンとの連携機能だ。


背面液晶が180度回転する。レンズ右手側下にあるボタンでシャッターが切れるので、自分撮りも簡単
背面液晶が180度回転する。レンズ右手側下にあるボタンでシャッターが切れるので、自分撮りも簡単


 現在多くのデジタルカメラで無線LAN機能が搭載されているが、転送のたびにカメラの無線LANをオンにして、スマートフォンで専用アプリを操作して画像を送ることになる。一方、EX-ZR1600では、Bluetooth Smartという仕組みを使って、消費電力を抑えながらもカメラとスマートフォンを常に接続する。スマートフォンにインストールしたアプリ(EXILIM Connect)から、Bluetoothを使ってカメラの電源をオンにでき、さらに無線LANで接続、撮影画像の再生、画像の転送が可能だ。一度設定しておけば、カメラやスマートフォンの設定を操作する必要がない。ZR1600をカバンにしまったまま、スマートフォンでカメラ内の画像を確認、気に入った写真だけ転送してSNSにアップするという使い方もできる。撮影のたびに、自動で写真を転送するようにもできる。


スマートフォンとの連携画面。カメラ側からスマートフォンをコントロールすることも可能だ
スマートフォンとの連携画面。カメラ側からスマートフォンをコントロールすることも可能だ


 これは、ほかのカメラではちょっと得がたい使い勝手だ。同じSNSにアップするにしても、ズームもできて手ブレ補正も強力で、さまざまなシーンに対応できるデジタルカメラのほうが、スマートフォンで撮影するよりも、狙いどおりの写真が撮れる。
 エクシリムが得意とする美肌機能や高速連写などに加え、高倍率ズームは、幅広いシーンで使いやすい。スマートフォンのカメラでは満足できないが、SNSなどに奇麗な写真を投稿したいという人におすすめしたいカメラだ。


35mm判換算でテレ端450mm相当の画角になる高倍率ズーム機だから、大きなボケも得られる。ボケ味も素直だ。チルト式液晶なので、ローアングルでも撮影しやすい●81mm(450mm相当)時・AE(絞りf5.9・400分の1秒)・ISO160・AWB・JPEG
35mm判換算でテレ端450mm相当の画角になる高倍率ズーム機だから、大きなボケも得られる。ボケ味も素直だ。チルト式液晶なので、ローアングルでも撮影しやすい●81mm(450mm相当)時・AE(絞りf5.9・400分の1秒)・ISO160・AWB・JPEG


◆ 小山安博


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●レンズ:4.5~81.0mm(35mm判換算約25~450mm)F3.5~5.9。10群11枚(非球面レンズ含む)●撮像素子:有効1610万画素。1/2.3型。裏面照射型CMOSセンサー●モニター:3.0型TFT。92万1600ドット●撮像感度:オート、ISO80~3200。
HSナイトショット時最大ISO2万5600●連続撮影:最高30枚/秒●無線通信:IEEE802.11b/g/n、Bluetooth●記録媒体:内蔵メモリー:48.9MB。SDメモリーカード(SDHC/SDXC対応)●大きさ・重さ:108.3×61.5×33.6mm・約242g(バッテリーとメモリーカードを含む)、約202g(本体のみ)●対応スマートフォン:Android 4.0~4.4(6月11日現在、5.0以上では一部不都合あり)、Bluetooth Smartは、Bluetooth 4.0に対応したAndroid4.3以上の端末で利用可。iOS7.0以降●価格:オープン(実売3万1870円)