「ジムに行くことも多いですが、ジャイロトニックという病気やけがのリハビリに使われている運動を取り入れることもあります。ヨガや水泳、太極拳、ダンスなどのいいとこ取りで、インナーマッスルを鍛えてくれる。俳優は、緊張感のある仕事なので、放っておくとすぐ体がこわばってしまう。見た目も大事なお仕事といっても表面的な筋肉だけをつければいいわけじゃないんですよね。ジム、ジャイロ、バレエといろんな方向からアプローチしても、言っていることは一貫しています。いろいろなことにトライしていると、『今日はジムの気分じゃないな、じゃあジャイロ行っちゃう?』みたいなことができるから、気分的にもあまり自分を追い込まずにいられます(笑)」

 モチベーションになっているのは、演出家をはじめとするスタッフや、家族、お客さんの喜んでいる顔なのだそう。

「仕事を頑張って、金銭的に余裕ができると、家族においしいものを食べさせてあげられたり、見たことのない景色を見せてあげられたり。『また、こんな顔が見られるように頑張ろう』って思える。お芝居の稽古や本番が好きなのも、誰かの顔がほころぶ瞬間に立ち会えるから。私は自分のためだけには頑張れない。だから常に誰かが喜ぶ姿をイメージしながら、目の前のことに取り組んでいます」

(菊地陽子 構成/長沢明)



週刊朝日  2022年4月22日号

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