おうりん 1998年、青森県弘前市生まれ。タレント。2022年3月まで、ローカルアイドルグループ「りんご娘」でリーダーを務めていた。情報番組「ヒルナンデス!」(日本テレビ系)にレギュラー出演中。
ローカルアイドルグループ「りんご娘」時代は、「りんごありきのポージングが多くて、王林よりもりんごが綺麗に写っているかがチェックされてた(笑)」。ちなみに、りんごを綺麗に見せるコツは、「少し下向きにして、へたを見せること」。
ヘアメイク=村宮有紗 スタイリング=白島茉奈 衣装協力 ワンピース/Desigual(デシグアル)
おうりん 1998年、青森県弘前市生まれ。タレント。2022年3月まで、ローカルアイドルグループ「りんご娘」でリーダーを務めていた。情報番組「ヒルナンデス!」(日本テレビ系)にレギュラー出演中。 ローカルアイドルグループ「りんご娘」時代は、「りんごありきのポージングが多くて、王林よりもりんごが綺麗に写っているかがチェックされてた(笑)」。ちなみに、りんごを綺麗に見せるコツは、「少し下向きにして、へたを見せること」。 ヘアメイク=村宮有紗 スタイリング=白島茉奈 衣装協力 ワンピース/Desigual(デシグアル)
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 9日放送「世界ストリートフードジャーナルSP」(TBS・毎週火曜午後10時)は、”安い・早い・うまい”を兼ね備えた激ウマストリートフードを紹介し、ベストフードをゲストとともにジャッジする。昨年9月に一部地域限定で放送されたが、全国ネットに初進出を果たし、今回は韓国&ベトナム。ゲストにはアンミカ、磯村勇斗、王林、お笑いコンビ「ニューヨーク」を迎える。ゲストのひとり王林は、いまやバラエティ番組で引っ張りだこ。人気の秘密とは?(「AERA dot.」2023年1月16日配信の記事を再編集したものです。本文中の年齢等は配信当時のものです。)

【写真】なかなかの達筆。王林が色紙に書いた抱負とは?

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 津軽訛り×天然キャラ。愛され要素の最強コラボではなかろうか。青りんごの代表品種を名乗り、地元・青森の素晴らしさを熱弁する姿はバラエティー番組でもおなじみだが、「芸能活動に興味があるっていうよりは、青森を盛り上げる方法の一つとして芸能が存在してる感覚です」。天真爛漫な24歳の地元愛は、筋金入りだ。

 小学3年生のとき、弘前の芸能プロダクションに入った。県内の祭りやイベントを回っては歌とダンスを披露する日々。中学生でローカルアイドルグループ「りんご娘」のメンバーになると、県産りんごのPRなどで活動の舞台は全国へ。

「そのころから、青森ならではの良さに気づいて愛が出てきましたね。津軽弁で“じょっぱり魂”っていう言葉があるんです。自分の意思を強く持つみたいな意味なんですけど、青森県の人って猟師さんも農家さんも職人さんもみんな黙々と仕事をして、そこに魂とか地域への愛とか人への思いやりがあって。青森の一番の良さは、人の温かみだと思います」

 転機は2018年。「踊る!さんま御殿!!」出演を機に注目を集め、バラエティー番組でも活躍するようになった。

「最初のころは不思議でした。なぜか王林がしゃべるとみんなすごい笑ってて、収録前にも『王林節かましちゃってください!』とか言われて。『え、何を求められてるんだろう』『期待に応えられなかったらどうしよう』って不安で。類は友を呼ぶのか、りんご娘のメンバーとか王林のお父さんお母さんのほうが天然だから、自分が笑われる理由はよくわからないけど、今は『場が楽しい雰囲気になるのはうれしいなー』って思えるようになりました(笑)」

 そして、さらなる転機が22年。10年続けたりんご娘を他のメンバーとともに卒業した。

「みんなはやっぱり女優とかモデルをやりたい思いが強くて。学生時代を全部りんご娘に捧げたぶん、ここからは自分の人生として新たな一歩を踏み出したいっていう気持ちは応援したいし、私は変わらず青森のためになることをやっていこうと」

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大谷百合絵

大谷百合絵

1995年、東京都生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。朝日新聞水戸総局で記者のキャリアをスタートした後、「週刊朝日」や「AERA dot.」編集部へ。“雑食系”記者として、身のまわりの「なぜ?」を追いかける。AERA dot.ポッドキャストのMC担当。

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