初めて女性の審査員が2人になったということも話題になっているが、実のところ、お笑いの審査に性別の影響はほとんどないと考えられる。それよりも、個人的には、落語家の志らくが抜けて漫才師のともこが加わることで、審査員に占める漫才師の割合が大きくなることの影響の方が気になる。

 志らくはトム・ブラウン、ランジャタイ、ヨネダ2000などの型破りな漫才を演じる芸人を高く評価する傾向があると言われていた。それは、基本的には審査員の個人的な好みによるものだ。

 でも、あえて深読みするなら、志らく自身が漫才師ではないからこそ、そのような芸風を高く買っているという部分もあったのではないか。

 プロの漫才師でなければ、漫才という芸の細かい技術的な部分には目が行き届かないところはあるだろう。そのため、「技術点」以外の評価軸の比重が大きくなる、ということは十分考えられる。結果として、正統派の上手い漫才よりも型破りな漫才の方を高く評価しがちになる。

 その志らくに代わって生粋の漫才師であるともこが加わったことで、審査員7人中5人が漫才師になった。漫才を芸として評価する傾向が強まり、技術力のある漫才師がやや有利になるかもしれない。

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最終的にには一番ウケた芸人が覇者に