からだの内側からうるおう漢方ケアで、柔らかリップを維持しましょう (c)GettyImages
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 ガサガサでひび割れたり、皮がめくれたり……。唇が荒れていると口紅もきれいに塗れず、せっかくのメイクが決まらないことも。つきまとう不快感や痛みもストレスになり、なんとかしたい!と悩んでいる人も多いのでは? この記事では、日本の漢方のルーツである中国の伝統医学「中医学」をベースとして、からだの内側からうるおう【リップケア】のポイントをわかりやすく説明します。空気が乾燥する冬は唇の荒れも悪化しやすい時期。きちんとケアをして、ふっくらうるツヤ唇をめざしましょう。

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唇は乾燥しやすくデリケート

 唇の構造は皮膚と同じで、角質層や表皮、真皮などから成り立っています。ただし、唇には皮脂腺や汗腺がありません。そのため、表面に皮脂膜ができず、水分保持機能が低い状態に。また、角質層が薄くバリア機能が弱いため、乾燥や紫外線のダメージを受けやすいことも唇の特徴です。

 このように、唇は顔の中でも特に乾燥しやすく、デリケートなパーツです。肌は念入りにお手入れするけれど、唇はリップクリームだけ。そんな人は意外と多いと思いますが、トラブルのない唇を保つためには、肌と同じように丁寧なケアが必要なのです。

体内の不調も、唇の荒れの原因に

 繰り返す唇の荒れを改善するためには、体の中から整えることも大切。中医学ではすべての臓器や組織は互いに影響しあっている(全体観)と考えていて、唇のトラブルにも体内の不調が反映されていると捉えます。

 唇の状態と深く関わるのは、食事の栄養から「血(けつ)」を生み出す「脾胃(ひい)」(胃腸)と、体内の潤いの源となる「腎」です。これらの臓器に不調があると、唇に十分な栄養や潤いが行き届かず、乾燥や荒れが起こりやすくなります。

 体質からみると、「血虚」(血不足)、「陰虚」(潤い不足)、「お血(おけつ)」(血行不良)、「熱毒」(乾燥が強く炎症もある状態)などの不調が唇のトラブルを起こす要因となります。

毎日続けて。潤いキープの唇ケア

 しゃべったり食事をしたり、唇は日常生活の中で常に刺激を受けています。潤いも失われやすいので、こまめなケアを心がけましょう。

【基本のケア】

(1)清潔をキープ
唇は呼吸をすることで雑菌が付いたり、食事の汚れが残っていたりするもの。食後には唇を水で洗う、濡れたティッシュでやさしく拭くなど、清潔な状態を保ちましょう。

(2)しっかり保湿
潤い成分配合のリップクリームでしっかり保湿を。ジェルタイプ、チューブタイプなど、柔らかくて浸透しやすいものがおすすめです。

(3)オイルで潤いを閉じ込める
唇は特に潤いが逃げやすい場所。保湿した後は、オイルやリップバーム、はちみつなどを塗って乾燥を防ぎましょう。

【スペシャルケア】

(1)しっとりスチーム
マグカップなどに熱めの湯や飲み物を入れ、唇に湯気をあてて潤いを。しっとりしたら、リップクリームとオイルで保湿して。

(2)血行促進!唇エクササイズ
上下の歯の間に唇を挟み、5〜10秒ほどおいてパッとはなす。この「んぱっ」を2〜3回繰り返して血行促進を。血行が良くなると、潤いが行き届いて乾燥予防につながります。

マグカップなどに熱めのお湯を入れ、スチームケアを PhotoAC
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しっかり保湿をしても改善しないときは