グローバルデビューから1年のTravis Japan。事務所の垣根を感じさせないオープンな活動を展開する。日本のエンタメが転換点を迎える今、7人が胸の内を明かした。AERA 2023年12月18日号より。
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――英語詞と日本語詞が混在した初めてのアルバム「Road to A」を今月20日にリリースする。初のユニット曲やジュニア時代の楽曲を含め、バラエティー豊かな作品だ。
宮近海斗(以下、宮近):Travis Japanの今までとこれからの道を提示したアルバムで、ファーストアルバムに相応しい作品になりました。
中村海人(以下、中村):新曲が7曲入っていますが、どういう曲にするかも含めてメンバーの意見を尊重してもらいました。
吉澤閑也(以下、吉澤):新曲「Okie Dokie!」のMVではバキバキに踊っています。ダンスが難しい曲はプレッシャーもありますが、そういう時こそ一致団結して高め合えるのがこの7人の強みです。
松倉海斗(以下、松倉):このアルバムでTravis Japanの幅に驚いてほしいです。来年1月からのツアーでは、いろいろなジャンルのダンスを踊れるTravis Japanを表現したいと思っています。
全員が振りを作れる
松田元太(以下、松田):楽曲とライブを通じて、Travis Japanだからこそ伝えられるものを詰め込んだアルバム。初めての円盤をファンの方々に届けられることがまず嬉しいです。
――昨年の約8カ月間に及ぶLAでのダンス留学を経て、7人全員が振り付けができるほど、ダンスの技術を向上させた。「全員が振りを作れるグループはなかなかいない」と胸を張る。
吉澤:今度のツアーは(川島)如恵留が総合演出を担当してくれるのですが、7人それぞれが振りを付けるブロックがあります。
川島如恵留(以下、川島):活動初期は宮近、吉澤、七五三掛の3人が振り付けを担当してくれることが多かったのですが、ダンス留学中に出場した「World of Dance」で音源制作、振り付け、衣装を7人だけでしたことで成長できました。グループをまた一歩先に進めるために7人それぞれが振りを作ることを提案しました。
七五三掛龍也(以下、龍也):振付師がいない中、7人でパートを割り振って、それぞれが責任を持って担当パートの振りを考えた経験から学んだことはたくさんありました。
松倉:みんなの振り付けを見ていても技術が上がっていることを実感します。7人それぞれ得意なジャンルがあるけれど、合わさった時にガチャガチャしない。個を潰さずに一体となれるのがTravis Japanの強みだと思います。