AERA 2023年12月18日号

本来の姿に戻った

松田:先日、BE:FIRSTのライブにお邪魔させていただいたんですが、7人の個性を集結させたエンタメとしてすごくレベルの高いものを見せてもらいました。僕たちはもっとスキルもテンションも上げていかないとダメだと思った。ライブ後に松倉と食事に行って、ひたすら自分たちの課題を共有しました。

――音楽特番「音楽の日」のダンスコラボや、SKY-HIがプロデュースするダンス&ボーカルの大型プロジェクト「D.U.N.K.」などに参加し、事務所の垣根を感じさせないオープンな活動を行っている。

川島:「きっとTravis Japanだったら出てくれるだろう」って思っていただいていることがまず嬉しい。ワールドワイドなグループになるという目標を掲げているのであれば、その姿勢を見せる必要があります。これからも「壁はない」ということを発信していきたいです。でも自分たちが道を切り拓いている実感は全くなく、良いエンタメが生まれるには能力を持っている人たち同士が掛け合わさることは必然。「変わった」というより、「本来の姿に戻った」という感覚です。自分たちを縛っていたものが少しずつ脱げていって楽になっている感覚があります。

中村:Kポップが世界的に流行している中、Jポップはそこまで広がっていません。これまであった壁がどんどんなくなっていけば、もっとJポップが広がっていくんじゃないかと期待しています。

松倉:歌やダンスをはじめとするエンターテインメントにはそもそも境界線はない。フラットにした状態でダンスと歌を軸にJポップを盛り上げたいという思いで「D.U.N.K.」を立ち上げたSKY-HIさんの思いには共感します。

メンバーの仲が「深い」

宮近:ありがたいことに、僕たちは様々な面で守られた環境で活動してきました。留学とデビューを経てフレキシブルな活動をする中で、これまでになかったコラボレーションがどんどん実現できていることが嬉しい。コラボは相手と同じレベルにいないと成り立たないと思うので、身が引き締まります。いろいろな刺激をいただいて、豊かな表現ができるようになっていると思っています。

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