『MCI(軽度認知障害)』チェックリスト

 認知症の前段階である認知症グレーゾーン(MCI:軽度認知障害)も、この「めんどうくさい」から始まります。

 認知症グレーゾーンは、日常生活に支障が出るほどではないけれど、「あれ?」「ちょっとおかしいな」と感じる状態です。

 チェック項目のうち、「最近これ、増えたなぁ」という項目が3個以上ある人は、認知症グレーゾーンの可能性があります。

 専門の医療機関で診断を受けるとともに、認知症の進行を遅らせる対策を行いましょう。

MCI(軽度認知障害)『開眼片足立ち』テスト

 目安は20秒です。目を開いた状態で20秒以上、片足立ちができなかった人は、グレーゾーンの可能性あり。認知症の専門医を受診することをおすすめします。

 じつは、体のバランスがとりづらくなるのは、認知機能の低下が深く関係します。

 実際に、健康な中高年者(平均67歳)1387を対象に行った京都大学大学院医学研究科附属ゲノム医学センターの調査では、この「開眼片足立ち」で20秒以上バランスを保てなかった人は、自覚症状がなくても、脳血管疾患や認知機能の低下のリスクが高いという結果が出ています。

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MCI(軽度認知障害)『時計描画』テスト