では、コントロールがうまくいかないとどうなるのでしょうか。
咳ぜんそくは名前にもあるように、「ぜんそく」にきわめてよく似た病気です。ぜんそくでは気道の炎症は咳ぜんそくよりも重症で、気管支の内径が小さくなって、空気の通り道が狭くなっています。そのため、咳ぜんそくではみられない息苦しさや喘鳴が表れます。咳ぜんそくを放置したり、治療を中断してしまったりすると、なかにはぜんそくに移行するケースもあります。
「8週間以上咳が続くことが診断の目安となっていますが、患者さんはどれくらいの期間続いているか思い出せないことも多いでしょう。一定期間、咳に悩まされ、自然によくなる傾向がなければ、まずは内科などのかかりつけ医に相談することをおすすめします」(新実医師)
(取材・文/別所文)
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