ただ、たまにトークショーなどの質問コーナーで、「クロちゃんの口は、ほんとうに臭いんですか?」と質問してくる子どもがいたりもして、そこだけはちょっとショック(笑)。こんな子どもたちにまで浸透しているのかって、びっくりするよね。ちなみに、ほんとうに口が臭いのか確認したかったからなのか、20代くらいの女性に「顔に息をふきかけてもらっていいですか?」と言われたこともある。ボクの口は臭くないから! これもすべて「水曜日のダウンタウン」のせいだ……。

 バラエティー番組の影響が強いのか、比較的若い子たちは、ボクをいじってきてくれる子が多いかもしれないね。プライベートで散歩していても、「シロちゃーん」とか「クロマティちゃーん」などと、アンジャッシュの児島さんばりのいじりで、わざと名前を間違えて呼んでくる人もけっこういる。せっかく、いじってもらっているんだから、ボクも「色違い真逆!」や「巨人でそんなにホームラン打ってない!」とか、できる限り返すようにはしている。

 そんな若い子たちとは対照的に、高齢者の方々からは「体調は悪くない?」「食べすぎはよくないよ」など、健康面を心配されることがめちゃくちゃ多い。以前、ボクが医療系の番組に出演した時に、かなり悪い数字が出ていたのを知ってくれているみたいなんだよね。ほんと、優しい。最終的には、お互い「長生きしようね」と声を掛け合って終わる。こんなほほ笑ましい会話も、実に楽しい。年齢層によって、ボクに対する声のかけ方が全然違うのは、おもしろいよね。

 そういえば、ボクのことを、本気で「男性として好き」って言ってきてくれた女の子もいたなー。まだ若手のころだったけど、安田大サーカスのライブにも毎回のように足を運んでくれていたね。決して派手なタイプの子じゃなくて、お嬢様のような柔らかい雰囲気の女の子だった。でも、ボクが「ギャル好き」を公言してからは、見た目がどんどん派手になっていったのを覚えている(笑)。しまいには、ボクが「キャバ嬢好き」っていうのを知って、OLをやめてキャバ嬢に転身しちゃったからね。「キャバクラで働いたらクロちゃんにもっと会えるかも」、そんな風にも思っていたみたい。その子の思いがあまりに強かったから、「いつか付き合うかも……」なんていう淡い期待を寄せていたことも正直あった。

暮らしとモノ班 for promotion
「更年期退職」が社会問題に。快適に過ごすためのフェムテックグッズ
次のページ