2017年のM-1グランプリで覇者となり、全国区の知名度を得た「とろサーモン」の久保田かずのぶ(44)。しかし翌年、M-1審査員を務めた上沼恵美子への暴言騒動により、仕事が激減。その後も開き直るような悪態や、SNSでの炎上も重なり、M-1王者としては、くすぶり続ける日々が続いていた。
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しかし、あの騒動から5年。ふと気付けば、今はコンスタントにテレビで活躍しており、売れっ子芸人として返り咲いている。久保田は都内の一等地に1億数千万円のマンションを60年ローンで購入したとテレビで発言していたが、豪勢な暮らしを満喫するほどまでになったようだ。
決して好感度芸人とは言いがたい久保田に、なぜ今ニーズがあるのか。放送作家はこう明かす。
「芸人が多く出るバラエティーの現場で、久保田さんはいつもヒール役をやってくれるし、場を引っかき回す発言やカットインの仕方もかなりうまい。得意とするラップのスキルもあって、自虐する際のパンチラインは巧みですし、ほかの芸人とはかぶらない持ち味を出せるのが彼の強みです。現場ではパフォーマーとして信頼されているため、レギュラー番組がほとんどなくても、業界人からは重宝されています。多くの芸人が炎上を避けようとするなか、彼は火中のクリを両手で拾うかのごとく、どんどん攻めていく。強烈なメッセージをどんな手を使ってでも届けるという意味では、ほとんどラッパーですよ」