日々の生活のなかでちょっと気になる出来事やニュースを、女性医師が医療や健康の面から解説するコラム「ちょっとだけ医見手帖」。今回は「サマータイム」について、鉄医会ナビタスクリニック内科医・NPO法人医療ガバナンス研究所の内科医・山本佳奈医師が「医見」します。
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日本人には馴染みのないサマータイム。そんな、約8カ月続いたサマータイムが終了してから、1週間が経過しました。サマータイムでは、日照時間が長くなる時期に合わせて、時計の針を1時間進めることで、時間が早められていました。
なので、サマータイムが終わるということは、進めていた時計の針が後ろに戻される、つまり、時計を1時間戻すということになります。
サマータイムへの移行時は、1時間早まった時間に身体を合わせることが想像以上に難しく、朝は起きらず、夜は眠れずと、時間に身体を合わせるのにとても苦労しました。
そのため、サマータイムが終わり、時間が戻るタイミングでも、1時間という時間のずれに悩むのではないかと、不安で仕方ありませんでした。
幸いにも、サマータイムの終了では、開始時と違い、起きられなくなったり、眠れなくなったりすることはありませんでした。むしろ、今まで午前8時だった時間が、1時間戻されて、午前7時になるため、「まだあと1時間眠れる……」とちょっと得したような、そんな気持ちにさえなるほどでした。