ヘンリー王子とメーガンさん(写真/アフロ)

 メーガンさん(42)はこのところ不機嫌である。

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 まず、10月10日にニューヨークで世界メンタルヘルスデーを記念して、アーチウェル財団による対面形式では初のサミットを開催した。その時会場には参加希望者が数千人ほど押し寄せると予想していたが、実際は約70人に過ぎなかった。

 続けて10月22日には、アメリカの人気テレビ番組「ファミリー・ガイ」で笑いのネタにされた。ネットフリックスからの巨額の支払いを執事から「何のお金かわかりません」と知らされると、ヘンリー王子(39)はプールサイドで寝そべったまま「他のものと一緒にしておいてくれ」と反応した。メキシコ料理のファストフードチェーン、デルタコから毎日約4千万円もらうインスタの投稿をメーガンさんに促されるシーンもある。金銭感覚の鈍さや仕事の意欲の低さへの皮肉と取られている。今年2月には人気アニメ「サウスパーク」で、2人が「プライバシーが欲しい」と叫びながら注目を求めて大騒ぎする矛盾が笑いものになった。

 ただ、これらの件だけではなく、過去にあった5件をイギリスのメディアが紹介した。

 その一つが2021年アメリカのケーブルテレビHBOのアニメ番組。王子がメーガンさんに「次は何をするの」と尋ねると、彼女は「HGTV(アメリカのテレビネットワーク)が出演を依頼してきたけれど、私たちはHGTVにはもったいないから断ったわ」と答えている。また、2人の交際が公になった2016年、イギリスのテレビ、チャンネル4の「ザ・ウィンザーズ」でメーガンさんは「私はいつでもロスに帰れるわ。あなたも一緒に来れば大歓迎されるわよ」と誘っている。彼女は結婚前から、アメリカで人気者になろうと計画していたとされる。しかし、実際はそのもくろみは外れ評判は落ちる一方だ。今では「王室離脱直後に住んだカナダに帰れば」「王子はアフリカに行きたいと言っていたはず」とアメリカから去るように促す声が聞かれる。

 また、メーガンさんは回想録を執筆中とされる。ヘンリー王子の『スペア』は王子自身の評判は落としたものの、空前の売り上げを記録した。メーガンさんもこれに続き、それ以上の注目を集めたい。『スペア』にはゴーストライターがいたけれども、メーガンさんは書き下ろすつもりだ。しかし完成すれば文中の事実誤認や嘘を次々と指摘され、さらなる嘲笑を買うだろう。チャールズ国王(74)がメーガンさんに執筆中止を直接申し入れるべきとの声もある。

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多賀幹子

多賀幹子

お茶の水女子大学文教育学部卒業。東京都生まれ。企業広報誌の編集長を経てジャーナリストに。女性、教育、王室などをテーマに取材。執筆活動のほか、テレビ出演、講演活動などを行う。著書に『英国女王が伝授する70歳からの品格』『親たちの暴走』など

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