「現地の入国審査官らは、各種売春斡旋サイトやパパ活サイト、売春斡旋をするエージェントなども相当詳しく調べています。例えば過去に売春斡旋サイトに電話番号を登録していた場合、スマホの履歴などを消していたとしても、アドレスや番号から“以前、このサイトに登録していましたよね?”と特定されたこともありました。一人捕まえて終わりではなく、つながりのある人物が犯罪グループとして見られ、一網打尽に摘発しようとしているのだと思います」(佐藤さん)

身体検査で膣の中まで調べられた

 売春目的で入国しようとした女性の中には、何と「膣の中まで検査された」という女性もいる。過去にアメリカで接触したことのある客の中に、麻薬の密売人と思われる人がおり、売春の前に薬物犯罪を疑われたケースだ。「薬物を隠しているのではないか」と服を全部脱がされ、身体検査で膣の中まで調べられたという。また売春目的であることをうまく隠して入国できたとしても、出国時に別室に呼び出され、スマホのGPSの記録から「あなたはずっと売春宿に滞在していただろう」と厳しく詰問された人もいる。

「審査は年々厳しさを増している印象で、今後も手を緩められることはないのだろうと思います。過去に売春で捕まったことのある女性と一緒に撮った写真がインスタグラムなどで見つかっただけで、婚約者と一緒にハワイに渡航した際に入国拒否を受けた女性もおり、事態は深刻です」(同)

 ここ数年、アメリカを含む海外の数カ国に売春目的で渡航を繰り返しているという女性はこう話す。

「海外でセックスワーカーとして働く日本人の女の子が圧倒的に増えたと思う。コロナが明けて“遊びたい欲”が高まっているのか、以前より『客』も増えています。海外で働くアジア系セックスワーカーの中で、日本人はまだ少ないほうなのもあって需要は高いですが、今のペースで出稼ぎに行く日本人が増えると、今後数年で状況が大きく変わるのでは。X(旧ツイッター)に海外出稼ぎの求人情報が溢れているのも、出稼ぎする女の子が増えている理由の一つでしょうね」

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「あまりに稼げるので…」Xに並ぶ勧誘文句