生配信をやめられない理由は、フォロワーのみんなが、ボクのことを「かわいいー」とか「待ってましたー」とかって褒めてくれるから。だって、ボクは、もともとアイドルになりたかった人だからね。たくさん「かわいい」って言われたら、やっぱりテンションはあがるし、何よりうれしいよ。

 でも、残念なことに、普段はほとんど誰も言ってくれない……。だから、生配信の時間は、ボクにとってはすごく貴重なんだ。たくさん褒めてもらって、その夜は気持ちよく眠りにつきたいの。そんな風に、幸せな気持ちで眠れたら、明日の仕事も頑張れる気がするから。

 あと、TikTokは、若い世代の子たちに人気があるっていうのも、ボクの中ではポイントの一つ。ボクは、今年47歳になるんだけど、やっぱり若い子たちと定期的に交流を持ったり、トレンドを知るっていうのは、生きていく上で、すごく刺激になるんだよね。凝り固まった狭い情報だけで生きていたら、どんどん老けていっちゃう気がするし。50歳という年齢がチラチラと見えているけど、ボクはまだまだ老けたくない。

 それと、まあ、ボクが大好きなギャルたちがTikTokをよく利用しているからっていうのも理由としてはかなり大きい(笑)。シンプルに、ギャルと仲良くなりたいし、ギャルにモテたいからね。

 TikTokにはトレンド情報があふれているから、まだ利用していないアイドルグループやアーティストの人たちは、積極的にどんどんやったほうがいいと思う。

 動画の長さは短いものだと、ほんと数秒。それだけ短いのに日本だけでなく、海外でもバズったりする可能性があるのは、TikTokならではの魅力だよね。今の若い子たちは、だんだん長い動画が見られなくなってきているから、今の時代にすごく合っているツールだと思う。

 今年、NHK紅白歌合戦への初出場がうわさされているダンスボーカルユニット「新しい学校のリーダーズ」もブレークのきっかけはTikTok。アイドルグループ「FRUITS ZIPPER」は「わたしの一番かわいいところ」という楽曲がTikTokでバズったことで知名度が一気に広まり、今では総再生回数が8億回を超えている。同じくアイドルグループ「超ときめき宣伝部」は、「すきっ!」という楽曲で、韓国のTikTok週間ランキング1位、インドネシアのSpotifyでも1位をとったりして、アジアのTikTokを代表するアーティストともいわれたりもしていた。

 ほんの数秒の動画で、人生が一変するチャンスがある。改めて考えると、TikTokってすごいよね。

 今夜も、また生配信やろうかなー。

 目指すは登録者数50万人だしん!

(構成/AERA dot.編集部・岡本直也)

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