ラリー遠田
10月23日、TBSの新番組『ジョンソン』の初回SPが放送された。「芸人大運動会2023」と題して、総勢59名の芸人が山内軍と濱家軍に分かれてさまざまな競技で対決した。
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コロナ期間中は身体的な接触を伴うようなバラエティ企画がやりづらかったということもあり、大勢の芸人が入り乱れて体を張って笑いを取るような番組はほとんどなかった。
その意味で、今回の特番は久しぶりの「大型お笑い番組」という感じがした。『ジョンソン』でレギュラーを務めるかまいたち、見取り図、ニューヨーク、モグライダーの4組を中心にして、いま売り出し中の若手芸人が一同に会していた。
その中には、あーたろう、牧野ステテコ、ドンココといったほかの番組ではあまり見かけないような芸人の抜擢もあった。そんな大胆なキャスティングにもスタッフ側の並々ならぬ意気込みを感じた。
「芸人大運動会」は、もともと2005～2013年に放送されていた『リンカーン』の定番企画である。『リンカーン』のレギュラー放送が終了してからも、『リンカーン芸人大運動会』という独立した特番として定期的に放送されていた。
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ラリー遠田
ラリー遠田（らりー・とおだ）／作家・お笑い評論家。お笑いやテレビに関する評論、執筆、イベント企画などを手掛ける。『イロモンガール』（白泉社）の漫画原作、『教養としての平成お笑い史』（ディスカヴァー携書）、『とんねるずと「めちゃイケ」の終わり＜ポスト平成＞のテレビバラエティ論』 （イースト新書）など著書多数。近著は『お笑い世代論 ドリフから霜降り明星まで』（光文社新書）。http://owa-writer.com/
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