TBSは『ジョンソン』を『リンカーン』の正式な後継番組と位置づけている。『ジョンソン』が『リンカーン』の系譜に連なることをアピールしているのは、それだけ『リンカーン』が歴史的に重要な番組だったからだ。
『リンカーン』は、主にダウンタウン、さまぁ~ず、雨上がり決死隊、キャイ~ンの4組がレギュラーを務め、それ以外にも準レギュラー的な扱いで多くの芸人が出演していた本格的なお笑い番組だった。
『リンカーン』では「芸人の芸人による芸人のための番組」というコンセプトを掲げていた。番組名が『リンカーン』になったのも、そのコンセプトがエイブラハム・リンカーンの名言をもじっていることに由来している。
『リンカーン』が始まった頃のTBSには、芸人が多数出演してお笑い要素の強い企画を行うようなバラエティ番組がほとんどなかった。そのため、そういう番組を作るためのノウハウが蓄積されておらず、スタッフも育っていなかった。
そんな中で始まった『リンカーン』は画期的な番組となった。お笑い界の盟主であるダウンタウンを中心にしてさまざまな企画が行われた。その中でスタッフも演出を学んだり、芸人の心理を理解したりして、どんどん成長していった。