全国各地のそれぞれの職場にいる、優れた技能やノウハウを持つ人が登場する連載「職場の神様」。様々な分野で活躍する人たちの神業と仕事の極意を紹介する。AERA2023年10月30日号にはマップボックス・ジャパン合同会社 マップデータ・マネージャー 八木英訓さんが登場した。
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目的地までの道のりや現在地を知りたい時に便利な地図アプリ。スマホやパソコンで検索すれば瞬時に表示される手軽さから、毎日のように利用する人も多いだろう。こういったサービスのベースになっているのがデジタル地図だ。紙に印刷された地図とは違い、変化し続ける地理に即座に対応、更新できるためアプリやウェブには欠かせない。
「サービスの利用者が求めるものって『利用用途に合わせた最適な情報』だと思うんです。その期待に沿えるよう、デジタル地図のコンテンツを充実させ、サービス開発企業に提供するのが私たちの仕事です」
デジタル地図そのものだけではなく、地図の編集・作製ができるツールも提供する。高度な専門知識がなくても地図を用途に合わせて自由にカスタマイズできる手軽さが評価され、デジタル地図を活用したDX(デジタルトランスフォーメーション)を進める企業での導入が目立つ。
デジタル地図と言えば、カーナビや気象情報を想像しがちだが、最近では歩いて移動しながら遊ぶ位置情報ゲームや、自転車スポーツ愛好家に人気のサービス「Strava(ストラバ)」などエンターテインメントの世界でも採用されている。