竹増貞信/2014年にローソン副社長に就任。16年6月から代表取締役社長
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「コンビニ百里の道をゆく」は、54歳のローソン社長、竹増貞信さんの連載です。経営者のあり方やコンビニの今後について模索する日々をつづります。

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 米大リーグ、ロサンゼルス・エンゼルスの大谷翔平選手が、素晴らしい成績で今シーズンを終えましたね。

 終盤に右ひじを痛められ、とくにホームラン記録がどこまで伸びるかと思っていたのでその点はやや残念でしたが、大リーグで1年を通じて活躍するというのはそれだけで大変なことでしょう。

 しかも大谷選手の場合は投打二刀流で、それはつまり、他の選手の倍以上野球をやっているということですよね。

 そんな中で、離脱してあれだけ試合を休んでも誰も追いつけない数のホームランを打つのだから、今年の彼の活躍は本当にあり得ないものだったのだなと、休まれたからこそ感じるところがありました。

 ひじの手術も成功したと聞いていますし、これからリハビリが大変だとは思いますが、急がず焦らず、2025年からの投打二刀流復活を、私もじっくりと楽しみに待ちたいと思います。

4月2日、今シーズン初となる本塁打を放つ大谷翔平選手=米カリフォルニア州



 シーズンオフには移籍の話も出ると思います。個人的には「大谷選手がいるからエンゼルスが好き」(笑)。でも、私たちがいま彼の二刀流の活躍を堪能できているのは、エンゼルスが二刀流での出場を認めてくれたから、かもしれませんよね。

 私は大谷選手がどこのチームに行っても応援してしまいそうです。とにかく来年も「大谷選手がプレーしたいチーム」でプレーしてほしい。そして大谷選手が望む野球人生を送ってほしいと思います。

 そしてまた、「来年はバッターに専念する」という大谷選手にも、更なる大きな期待を寄せてしまいます。

 とにかく打ち出したら止まらず、ホームランを量産するところも大谷選手の魅力。ご本人のものすごい努力と節制のたまものだと思っています。これで来年1年間バッターに専念したらどれくらい打ってしまうのだろうか。そこも今から楽しみです。

AERA 2023年10月30日号