撮影/写真映像部・東川哲也

 就職活動で初めて出会った都会の大学生たちは、勉強もサークルも遊びも全て充実しているようで、キラキラと輝いて見えました。一方の私は、すっぴんで夜行バスに乗って上京し、到着した上野駅近くの漫画喫茶でメイクをしてから、スーツケースをゴロゴロひいて面接に向かう。「こんな私が東京に住めるのかな」と常に不安だったことをよく覚えています。

 フジテレビ入社後、「覚悟があって強い」と言っていただくことがあります。それは、弘前大で過ごした4年間で自分の軸がきちんとできたからこそ。東京で暮らし始めてから、改めて弘前大の良さを実感しています。故郷ということもありますが、スマホの中のキャンパスの写真を見ては、恋しく思う場所であり、私の財産です。

(編集部・古田真梨子)

AERA 2023年10月23日号

撮影/写真映像部・東川哲也
撮影/写真映像部・東川哲也
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古田真梨子

古田真梨子

AERA記者。朝日新聞社入社後、福島→横浜→東京社会部→週刊朝日編集部を経て現職。 途中、休職して南インド・ベンガル―ルに渡り、家族とともに3年半を過ごしました。 京都出身。中高保健体育教員免許。2児の子育て中。

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