学校や仕事、生活での悩みや疑問。廣津留さんならどう考える?(撮影/吉松伸太郎)
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小中高と大分の公立校で学び、米・ハーバード大学、ジュリアード音楽院を卒業・修了したバイオリニストの廣津留すみれさん(30)。その活動は音楽だけにとどまらず、大学の教壇に立ったり、情報番組のコメンテーターを務めたりと、幅広い。「才女」のひと言では片付けられない廣津留さんに、人間関係から教育やキャリアのことまで、さまざまな悩みや疑問を投げかけていくAERA dot.連載。今回は、家族にまつわる質問に答えてくれた。廣津留さんは両親からどんな影響を受けて育ったのだろうか。

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Q.  子どもの人生には家庭環境が大きく影響すると考えられます。廣津留さんにとって、お母様の真理さんやお父様はどのような存在ですか? また、今振り返って、家庭環境がご自身の人生や価値観に大きく影響していると思う部分はどこでしょうか?

A. 子どものころから両親はいつでも私を応援してくれました。母は今ではビジネスパートナーのような感じもありますが、人生の考え方を教え導いてくれる、ガイドのような存在です。父はそんなにおしゃべりなほうではないですが、黙って背中を押してくれるタイプ。音楽が趣味で、コンサートなどでコアな選曲をすると「いいね」と一緒に盛り上がってくれたり、私のコンサートで細かいところをよく見ていて、「あの楽器の人がいい味出していたね」といったコメントをくれたり。ストレートに意見を言ってくれる身近な批評家です。私が知らないジャンルも相当知っていて、音楽は私よりも断然詳しいです!

 両親から大きく影響を受けている部分は、そうですね、常識にとらわれないところでしょうか。社会で当たり前とされている常識やルールを一度は疑ってみるところだと思います。「みんながこうしているから同じようにしなさい」と両親から言われたことが一度もないんですよね。こうしてくださいと言われたときは、そのまま受け入れる前に「え、どうしてだろう?」といったん立ち止まる。どんなことでもワンクッションおいて自分の中で考えるようになったのは、そんな親の姿を見てきたからだと思います。

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修学旅行よりも優先したかったこと