「早大音楽系サークルの後輩　大人になっても3歳の年の差にパワーの差を感じる」ジェーン・スー

　作詞家、ラジオパーソナリティー、コラムニストとして活躍するジェーン・スーさんによるAERA連載「ジェーン・スーの先日、お目に掛かりまして」をお届けします。

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　大学時代、私は早稲田大学の音楽系サークルに所属していました。ここでの出会いが人生に決定的な影響を与えたと言っても過言ではなく、特にものの考え方の基礎はこの4年で学んだように思います。

　とにかく、刺激的な先輩が多かった。私が入部したときの部長は、現在もラップグループ「ライムスター」のメンバーとして活躍する宇多丸さん。サークル活動といっても音楽を聴いたり、たまにパーティーを開いたり、はたまた週に1度集まってサークル員とおしゃべりに花を咲かせたりするくらいなのですが、私は4年間ずっと夢中でした。親からは「だったら早稲田に入ればよかったのに」と呆れられたほど。ごめんね、受験勉強を頑張る能力は私には備わってなかったのよ。

　先輩後輩問わず、未だ繋がっている縁も少なくなく、先日は数年ぶりに後輩とゆったりとした時間を過ごしました。

　場所は飯田橋のバー。下戸の私に、まるでお酒を飲んでいるように見える、おいしいノンアルコールカクテルを出してくれるお店です。

　発端は、たしか1週間くらい前。見るともなしにSNSを眺めていたら、後輩が「たまには外に飲みに出かけたい！」というようなことをつぶやいたのを発見。飯田橋で飲んでいるから来たら？と私から声をかけましたものの、その日は家庭のある彼女の都合がつかず、お流れに。改めて後日会うことになり、それが先日のことでした。