子どもが不始末をした際など事後のお詫びはもちろん、借金の返済が間に合わない場合などの事前のお詫びも、迷惑がかかるとわかった時点で、早めに謝罪するのが礼儀です。
【お詫びの手紙 3つのポイント】
謝罪で説明はしても言い訳はしないこと
なぜお詫びをする事態になったのかを相手に理解してもらうためには、経緯の説明が必要です。このとき、ある程度の理由は説明しても、言い訳に聞こえないように注意することが大切です。
例えば「友達同士で遊びに夢中になっていて」「予定していた入金が遅れて」といった表現は問題ありませんが、「子どもがやったことだから勘弁してください」「入金が遅れて自分も困っています」などと、責任逃れをするような書き方は禁物。「仕事が忙しい」という説明も、言い訳がましく聞こえるので控えたほうが無難です。
怒りにまかせて理不尽な暴言を吐かれるなど、いささか納得のできないことがあったとしても、謝るときには自分の非を認めて全面的に謝ることが原則です。
そして、弁償などが必要な場合は善後策についてもふれ、心からの誠意を示します。最後は、同じような過ちは二度と繰り返さないと誓約して信頼関係の回復に努めましょう。
お詫びの手紙で許しを請う気持ちばかりを押し出すのはNG
反省し、許しを請うことはもちろん大事ですが、そればかりでは誠意は伝わりません。心からのお詫びの気持ちを全面に出し、「許してもらえなくても謝りたい」というくらいの心づもりで書くようにしましょう。
失言や失態で相手に迷惑をかけた場合、そのことを具体的に挙げ連ねて書くのは控えましょう。誰しも自分に対する不快な言動は思い出したくないものです。「乱暴な言葉で傷つけてしまい」「お恥ずかしい態度を見せてしまい」程度の表現にとどめましょう。
やむを得ない事情があったとしても「自分は悪くない」という態度も禁物です。誠意をもってひたすらお詫びしましょう。
(構成 生活・文化編集部 端 香里)