教育リーグで実戦復帰しても、来年の去就は不透明だ。今回の事件が不起訴処分となっていることから、西武が契約を解除することは考えづらい。公式戦復帰のメドはたっていないが、大幅減俸を受け入れて残留する可能性が高い。
他球団のOBは複雑な表情を浮かべる。
「山川を擁護するわけでは決してないが、不起訴処分で決着がついている。他球団でも様々なトラブルで主力選手が大事になったケースがあるが、球団から何のペナルティーもなく試合に出続けている状況を見ると……。山川を擁護するわけではありません。妻帯者で不貞行為に加えて女性を傷つけた行為は許されないですが、処分内容が球団によって違いすぎる。公平性を期すため、NPBが出場停止処分などの裁定を下した方が良いと思います」
山川が来年も西武でプレーすることについて、賛否両論の意見がある。西武残留、他球団移籍のいずれの道を選ぶにしても、厳しい視線が向けられる。本人も覚悟しているだろう。稀代のホームランアーティストは来年1軍の舞台で復帰が実現するだろうか。そして、その球団は――。
(今川秀悟)