「Leap Motion Controller」(Leap Motion社)
「Leap Motion Controller」(Leap Motion社)
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「700M gaming mouse」(COUGAR社)
「700M gaming mouse」(COUGAR社)
「baby beans」(ELECOM社)
「baby beans」(ELECOM社)

 この世に出回っているマウスは10億台以上と言われている。その中で、世に出た最初のマウスは木製だったという。それから半世紀年近くが経った現在、アルミ製のマウスがあったりと、かなり進化を遂げている。

 今までパソコンの入力機器としてはキーボードやマウス、ゲームパッドなどが主力だったが、大手ゲーム機メーカーがモーションコントローラーを導入以来、次世代のデバイスの登場が待たれている。そこで今回は、次世代デバイスと目される最新マウスを紹介する。

■SF映画がそのままマウスに? 

 Leap Motion社の「Leap Motion Controller」(販売価格9,800円)は、一見何の変哲もない黒っぽい小箱だが、USBでパソコンに接続すると3D入力空間が現れて、デバイスの上で指を動かすだけで、コンピューターを動かすことができるという。これはまるで、映画『マイノリティ・リポート』のワンシーンのようだ。

 検知精度も高く最大100分の1ミリというから驚く。赤外線照射LEDと2基の赤外線カメラが仕込まれており、反射光を画像解析することで3D空間での指の動きを伝える仕組みだ。指の動きが検知できる3D空間は、高さ約61cm×幅約61cm×奥行き約61cmで、おおよそ机上をカバーできるスペースだろう。

 注目の使い勝手だが、大手家電量販店のスタッフによると、「大きさはフリスクのケースと同じくらいで、最初にTouchlessという専用のアプリをインストールします。その後、指の動きを学習させるチュートリアルを行います。正直、アプリケーションにより指の動きを変えなければならず、操作感はまだまだといったところ。カチカチと動かすゲームコントローラの方が確実に動きを伝えられます」という。

■高いんだけどかっこいいマウス

 高価なマウスとして挙げられるのは、ゲーミングマウスだろう。ゲーミングマウスとは、シューティングなどのオンラインゲームをプレーするために特化したマウスのこと。持ちやすさを追求したフォルムや、ゲームをプレーする上で便利な機能を搭載していることから、「多機能マウス」とも呼ばれている。

 ゲーミングマウスの中でも1万3000円とかなり高価なのが「700M gaming mouse」(COUGAR社)だ。ゴツゴツした軽量アルミのボディーに、8つのプログラムキーと3個のプロファイルを設定できる512KBのメモリーが搭載されている。さらに、シューティングゲームに適したスナイパーボタンやファイアボタンも備え、マウスと言うより小さなコックピットのようだ。

 前出のスタッフによると、「外観はF1車のようにも見えます。付属のウエイトで動きを調整でき、ゴム製ホイールや信頼性の高いオムロン製のマイクロスイッチを内蔵するなど、ハードな使用にも耐えられるように設計されています」とのことだ。

■もしかして最小のマウス?

 マウスを持ち歩くなら小さい方がいいに決まっている! こういった人におススメなのが「baby beans」(ELECOM社)だ。ワイヤレスレーザーマウスなのだが、大きさは幅35.5mm×奥行き54.0mm×高さ23.0mmで、重さはなんと約20gと超軽量。レシーバユニットは1円玉サイズで、マウスに収納できる。このサイズにもかかわらず、付属のUSBケーブルで充電でき、2011年に「世界最小ワイヤレスマウス」としてギネス世界記録に認定されたという。

「価格は5000円前後と少々お高めですが、レシーバが極小なので装着したまま持ち歩いても気になりません。おススメのカラーはもちろんグリーン、こちらは『枝豆』の愛称がついていて隠れた人気商品となっています」(前出スタッフ)

■もはやマウスに見えない!?

 指輪のようなマウス、その名も「リングマウス」(サンワサプライ)が発売されている。指にはめて使うのでマウスパットや、マウスを動かすためのスペースが不要で、人さし指にはめて親指でクリックやスクロールを行う仕組みだ。価格は5000円前後で、出張の多いビジネスパーソンが飛行機や電車の狭い空間で使うシーンが増えてくるかもしれない。

「重さが10gしかないのでプレゼン用に購入される方が多いですね。慣れるまでには時間がかかるようですが、寝ころびながら使う方もいるようで、可能性は無限大ですね(笑い)」と前出のスタッフはコメントする。

 マウスを使う派、使わない派、いろいろいるだろうが、使わない派の方でも一度、進化を遂げたマウスを使ってみてもらいたい。次世代マウスの性能に驚くかもしれない。

(ライター・中森勇人)