pecoさん

 だけど、私のママ友が「小学校を作って、校長先生になる」と言っていたという話をしたら、刺激を受けたみたいで、「一回諦めたけど、心理学を勉強したい」「勉強の仕方を考える」って言っていたんです。私も「いいやん!」と後押ししました。

 そのあと空港までryuchellを見送りました。ryuchellは本当にフランクに「じゃあね、バイバーイ」という感じで、あっさりと帰って行きました。私と息子はあと10日ほどグアムにいる予定だったので、「しばらく会えないんだから、もっと別れを惜しみーや」って思うくらいな感じでした。

 空港に送って1時間後くらいに、ryuchellから電話がかかってきて、そのときも普通に話したんです。ryuchellに振り込め詐欺の電話がかかってきたということでした。

 ネットで調べると同じ手口があって、明らかに詐欺だったので私が「もう電話に出ないでいいよ」と言って、ryuchellも「なんでこんな電話かかってくるの、ヤダー」みたいな感じでした。「しつこく電話がくるようなら、警察にいこうか」なんて話していました。電話で話したのは、これが最後でした。

 その日の夜中にも私にLINEでメッセージがきて、「起きてる?」って。私も「起きてるよ。どうしたん?」って返しました。そしたら「グアム楽しかった。ありがとう。○○(息子の名前)大丈夫?」って来ました。「りゅうちぇるも来てくれてとっても喜んでいたよ。私たちをグアムに行かしてくれてありがとう」と返しました。ryuchellから「楽しんでね。おやすみ」と来て、私も「おやすみ」と返しました。

 ryuchellが亡くなったのは、この後です。

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