パックン)マルチタレントの仕事の中に全部含まれちゃうから、副業はない。もしくは全部が副業!

新しい分野に挑戦するかって聞かれると、ほとんどやりますって答えます。その日が空いてれば有効に使いたいから。

(エミン)日本は昔、会社員は副業しちゃいけないっていう縛りが強かったよね。

最近は大手も含めて社外で稼いでもいいよっていう感じになってきた。副業で好きなことをやるんならいいと思う。

 でも、ただでさえ疲れてるのに嫌な仕事を追加するとダブルストレスになる。副業自体はいいけど、副業せざるをえない社会はよくない。

(パックン)本業で週30時間ぐらい働いたら、ちゃんと暮らせる社会と経済にしなきゃいけないと思うんですよ。

AI(人工知能)なんかで生産性が向上しているはずなのに、結局みんな長く働いて。それなのに生活水準はあまり変わらない。

 副業を否定はしないけど、副業せずに好きな仕事で今より儲かるようになることが理想です。転職を考えてもいいし、社内起業っていうのもある。自分のいる場所で新しい何かを立ち上げる。

 それを担当させてもらって自分の報酬アップにつなげるとかさ。やりたくない仕事を増やすのは私も反対。

――好きな仕事してる人は一握りで、仕事をしたくない人も多いようです。だからFIRE(Financial Independence, Retire Early=経済的自立と早期退職)がはやったんでしょうか。

(パックン)FIREしたあと、みんな本当に引退してるんですかね。そうでもない気がする。

何かやらないと、ダラダラしてばかりでは人生つまらないと思うんだけど。

(エミン)私もFIREには関心がない。投資で一獲千金を手にして、何もしないで暮らそうっていう人もいるけど、だいたい失敗するよ。

 投資の一番の魅力は、うまくいけば人生にも財布にも余裕ができること。そうすると嫌な仕事はしなくていい。

「いつでも会社を辞められる」って思えるし。仕事が嫌いな人は心に余裕がないのかも。

暮らしとモノ班 for promotion
2024年この本が読みたい!「本屋大賞」「芥川賞」「直木賞」
次のページ
貧乏体験をぶっちゃける