(パックン)日本で稼いだお金で投資信託をコツコツ買い、ずっと持ってます。私の人生そのものが「丸ごと日本」でリスクを取っているので、資産運用の投資信託は他の国でいいかなと。
大半はアメリカのS&P500や全米株式。先進国株式や新興国株式、セクター別の投資信託も持ってます。
(エミン)私は日本の個別株投資が好きで、それが専門でもある。『会社四季報』を読み込むのが楽しみ。S&P500のような指数に連動する投資信託もいいよね。
ただ、投資の本当の魅力は個別株にあると思っている。株主総会に行って質問することもある。日本には魅力的な会社がいっぱい。
(パックン)私はエミンさんと投資スタイルが180度違うけど、投資信託のコツコツ投資は自分にとって正解だと思った。
株主総会には行かないし、四季報も読まないし。個別株を買う人は、エミンさんぐらいの努力をしなきゃダメだよね。
(エミン)そうね、何も調べずに個別株を買ったら、いつか失敗するね。
――日本では副業を推す傾向が強くなってきましたが、どう思われますか?
(パックン)私の相方の娘はネット動画の編集をしていますよ。1本当たり数時間で仕上げて5000円、数日に1本って言ってたかな。
半分遊びみたいだけど、週に2万円ほどもらってるなら、年100万円ぐらいになるじゃないですか。
その100万円でS&P500あたりのインデックス型投資信託を買って、50年間放っておけば、アメリカのマーケットの平均的なリターンでいうと3000万円ぐらいに増えるんじゃないかな(※)。
数日に1本やって1年続けた副業が老後に3000万円の資産になるなら、やらない手はないと思う。
(編集部注)元本100万円で50年間保有し続けた場合、年平均利回り7%なら約3000万円(複利)。直近30年のS&P500の年平均利回り(配当込み、円建て)は約12%だがパックンは控えめな設定で語っている
(エミン)時間が味方になるね。パックン自身は副業、やってるの?
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