鈴木おさむさんが、今を生きる同世代の方々におくる連載『1970年代生まれの団ジュニたちへ』。今回は、実写化の映画について。
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テレビ朝日「激レアさんを連れてきた。」と言う番組は本当に、世の中、こんな人いるんだなって人ばっかりが出てくる。すごいスタッフの執念。映画・ドラマ関係者、ぜひチェックしてほしいという番組です、「マジで、こんな経験した人いるんだな」って人ばかり。
で、公開されたばかりのアメリカの映画「グランツーリスモ」。これ、あまりにもこの映画が公開されたことを知らない人が多いのでぜひ、お伝えしたい。激レアさんにも、ほぼ同じような経験をしてた人が出ていましたが。とんでもない実話です。
物語は横浜・日産から始まります。そこで、外国人の企画者が日産の人に向けて、叫ぶのです。「ゲーム『グランツーリスモ』のトップを本当のレーサーにすれば車が売れるんです」と。めちゃくちゃな話です。
プレステで遊べる「グランツーリスモ」というかなり人気のレースゲームがあります。
幼いころから「グランツーリスモ」に没頭していた主人公のヤンは、「グランツーリスモ」のトッププレイヤー。そんなヤンの所に、とある招待が届く。
それはなんと、世界中の「グランツーリスモ」のトッププレイヤーの中から、国際カーレースに出場する本物のプロレーサーを育成すると言うとんでもないものだった。
その育成アカデミーに集められたトッププレイヤーたちが、日産の車に乗り、本物のレーサーになるために、トレーニングを受けるのです。これだけでもすごいのに、そこから、本当に一人がプロレーサーになり、レースに出てしまうのです。
そして勝ち抜いていく。何度も実話であることを確認してしまいましたが、実話らしいです。
運転は未経験だったのに、8カ月後には時速200キロで走っていたそうです。
さらに凄いのはレースシーンはほぼ実写(CGではない)。しかも、主人公が運転する車のスタントをしているのが、この物語のモデルになった人。「本人」がやっているのです。
そこも胸が熱くなる。