「和子」がこの時期に人気だった理由として、昭和の年号から「和」の字を取ったことがよく挙げられる。この時期(1927~52年)に生まれた人は、今年、71~96歳になる。

 東京商工リサーチの別の調査「全国社長の年齢」によれば、今年1月に発表した直近の22年で社長の平均年齢は63.02歳で過去最高となった。社長の高齢化は進み、60代以上の割合は6割を超え、70代以上も33.3%を占める。

 こうした状況を考え合わせると「和子」の1位はもう少しの間続くかもしれない。前出の担当者は続ける。
「あくまで肌感覚ですが、名前に関して今後1~2年の間は状況は変わらないかもしれません。でも、あと10年くらい経つと違った形になっている可能性は高そうです」

 「和子」はいつまで1位であり続けるか。キラキラネームが上位に顔を出すのはいつか。企業の新陳代謝やトップの世代交代が進んだり、女性の活躍の場が一段と広がったりすれば、別の名前が取って代わるタイミングも前倒しされるかもしれない。

(AERAdot.編集部・池田正史)

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池田正史

池田正史

主に身のまわりのお金の問題について取材しています。普段暮らしていてつい見過ごしがちな問題を見つけられるように勉強中です。その地方特有の経済や産業にも関心があります。1975年、茨城県生まれ。慶応大学卒。信託銀行退職後、環境や途上国支援の業界紙、週刊エコノミスト編集部、月刊ニュースがわかる編集室、週刊朝日編集部などを経て現職。

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