学校や仕事、生活での悩みや疑問。廣津留さんならどう考える?(撮影/吉松伸太郎)
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 小中高と大分の公立校で学び、米・ハーバード大学、ジュリアード音楽院を卒業・修了したバイオリニストの廣津留すみれさん(30)。その活動は音楽だけにとどまらず、大学の教壇に立ったり、情報番組のコメンテーターを務めたりと、幅広い。「才女」のひと言では片付けられない廣津留さんに、人間関係から教育やキャリアのことまで、さまざまな悩みや疑問を投げかけていくAERA dot.連載。今回は、日本でも海外でも多様な場で活動している廣津留さんに、人と仕事をする際にどんなことを心がけているのかという50代女性からの質問に答えてくれた。

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Q. いろいろな国の人と交流し、活動の場が広い廣津留さん。人とお仕事をされる時に大切にされていることは、どんなことでしょうか?

A. そうですね……自然体でいることでしょうか。無理をしない。人前だからと自分とは異なるキャラを作っていると、どの国の人であれ、すごい人ほどやっぱり見抜いてくるんですよ。初対面の印象を良くしようと思って無理をしても後でボロが出てしまうから、取り繕わないようにしようと思っています。

 また、初対面で相手が少し人見知りのタイプかなと思ったら、着ている服のことなど気軽な話題の雑談をし、自分から距離を縮めていきます。私の場合、ステージの調整や舞台袖でお世話になるステージマネジャーとの関係性は特に大事。仲良くなったほうが何かと相談しやすいですし、お互いに仕事がしやすくなると思うので、自分から話しかけてコミュニケーションをとるようにしていますね。

Q. 初対面の人とうまく話せません。どうすれば廣津留さんのようにコミュニケーション上手になれますか?

A. コミュニケーション力はハーバードでの学生生活で鍛えられた部分が大いにあります。ハーバードでは社交的であることや人との関わりをとても大事にしていて、日々の寮生活はもちろん、パーティーや課外活動なども多く、人種や宗教、文化的背景の異なるさまざまな人たちと交流する機会がびっくりするほどたくさんあったんですよね。初対面の人と話す経験値がどんどん上がりました。入学前のオリエンテーションの時点で、出会ってまもない同級生たちとオリジナルミュージカルを作ったこともあります。

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“雑談力”を自分で磨くには?