「ハーバードでは多様な人と交流する機会がとにかく多かった」と廣津留さん(撮影/吉松伸太郎)

 ただ、そういう環境を用意するのはなかなか難しいもの。自分でできることとしては、もしタクシーに乗ることがあったら、運転手さんとの会話を楽しんでみるのがおすすめです。私はけっこうタクシーの運転手さんと話すタイプで、この間は「女性で話しかけてくる方って珍しいですね」と言われちゃいました(笑)。

 タクシーの運転手さんっていろんな人や物事を見ているから、話しかけてみると面白い話がいくつも出てくるんですよね。例えば、この間は空港で乗ったタクシーで、空港に並んでいるタクシーについての豆知識を長く話してくれて。スライドドアの車種の話や、セダンとの違いについての話で盛り上がりました(笑)。

 日常生活で、もう会わないかもしれない人と話す機会ってあまりないですよね。だから、私にとってタクシーの運転手さんとの会話は、ある意味“雑談力”を磨く機会。こういうことを言ったら意外と面白いと思ってくれるんだなとか、こういう風に聞いたら面白い話が引き出せるんだなとか、そういう会話のエクササイズを楽しんでいます。よく行く洋服屋さんやコーヒーショップの店員さん、時々顔を合わせるマンションの管理人さんなど、特別仲が良いわけではない人との会話にトライしてみると、良い練習になりますよ。他愛のない雑談をいろんな人と話せるようになると、仕事でどんな人が相手でも緊張しないし、変に自分の壁を作らずに自然体でいられる気がします。

構成/岩本恵美 衣装協力/BEAMS

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