赤色灯(警光灯)の先端が尖っている初代のクラウンパトカー(右)と、平らになっている1997年復刻版(中)。左は2020年発売の50周年記念版(写真/森永卓郎)
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 隔週刊「トミカ 歴代名車COLLECTION」は、タカラトミーが厳選した歴代名車60台を、その詳細を解説したマガジンとともにお届けするシリーズ。スポーツカーからはたらく車まで、毎号付いてくるトミカはオリジナルデザインで、これを集めると、唯一無二のトミカ・コレクションが完成する。

【動画】9号に収録の「トヨタ クラウン パトロールカー」はこちら

 2週間に一度の発売日には、マガジン巻末に収録されるリレーコラム「My car, My mini car」をAERAdot.にも配信。「トヨタ クラウン パトロールカー」を取り上げた9月19日発売の9号のコラムは、経済アナリスト・森永卓郎氏による「入手困難だったクラウンパトカー」だ。

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 1970年にトミカが発売され、その時にボクは赤色のトヨタ2000GTを購入したのだが、その後6年間、ボクはトミカコレクションから離れていた。中学、高校時代は、ギターやカメラなど、他の趣味に関心が向いていたのと、受験勉強が降りかかってきて、コレクションに費やす時間が取れなかったからだ。

 大学に入学して、トミカコレクションを再開したのは1976年で、トミカの発売から6年がたっていた。

 当時は、どこの商店街に行っても、個人経営の玩具店があって、在庫管理も緩かったから、発売当時のモデルが店頭や店の奥に積まれた在庫のなかに残っていた。だからボクは初期のトミカをすべて定価で買うことができた。だが、なかなか手に入らずに一番苦労したのが、初代のクラウンパトカーだった。

 それには理由がある。実車のクラウンがモデルチェンジして通称“クジラクラウン”になったため、トミカのパトカーもクジラクラウンに交代し、初代クラウンパトカーは、わずか2年の短命に終わってしまったのだ。ボクは探し回った揚げ句、箱なしの展示品をようやく見つけ出した。だからこのモデルのパッケージを入手したのは、かなり後になってからだった。

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突如として手に入りやすくなったのは