竹増貞信/2014年にローソン副社長に就任。16年6月から代表取締役社長

「コンビニ百里の道をゆく」は、54歳のローソン社長、竹増貞信さんの連載です。経営者のあり方やコンビニの今後について模索する日々をつづります。

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 皆さんはコンビニで、さまざまな商品を購入いただいていると思います。中でも頻度の高いものの一つが、「おにぎり」ではないでしょうか。

 ローソンでは、そのおにぎりを冷凍にして販売する実験を東京都と福島県の計21店舗で、11月20日までの予定で実施しています。「焼さけおにぎり」や「赤飯おこわおにぎり」など6品を冷凍ケースにて販売、電子レンジで温めて食べていただくことになります。

 目的の一つとしては「冷凍流通による将来的な物流の効率化」があります。常温のおにぎりだと消費期限は1日ですが冷凍なら賞味期限は120日。その分、しょっちゅうお店に配送する必要がなくなり、トラックドライバー不足が深刻化する2024年問題にも対応することができます。

 数カ月もの間、品質が変わらずに保管できることで、食品ロスの問題にも対応できます。お客様にとっても、「いつ行っても、欲しい種類のおにぎりがお店にある」ということにもなります。

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竹増貞信

竹増貞信

竹増貞信(たけます・さだのぶ)/1969年、大阪府生まれ。大阪大学経済学部卒業後、三菱商事に入社。2014年にローソン副社長に就任。16年6月から代表取締役社長

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