菊地武顕
「15年の南ア戦勝利と19年に決勝トーナメント進出をしたことで、日本への関心が高まり、世界から日本にいろいろな選手が来てプレーをしています。選手だけでなくコーチのレベルも上がり、おかげで練習の質も上がってきました。日本人はすごく一生懸命働き、一生懸命学びます。学ぶことに対してハングリー精神があるんです。そういった姿勢は素晴らしく、特に若い人たちの中から頼もしそうな選手が出てきていると思います。15年の健闘だけに終らせずにずっとレベルの向上を続けたことが、19年にアイルランド、スコットランドを破る結果につながりました」
そのうえで今大会は、
「アルゼンチンとイングランドのいるプールですよね。誰ももう日本を見下していない中で、どれだけできるか。すごく楽しみです」
では、勝利のカギを握るのは何か。
フォーリー選手は、キッキングだと力説する。
「近年、プレッシャーをかける、相手のディフェンスを抑える、攻撃のスピードを生み出すなど多くの点において、キッキングが非常に重要になってきています。日本にも技術のあるキッカーが生まれてきていますが、大切なのは、1人2人だけでなく、皆がキック力を持つということです。アシスタントコーチのトニー・ブラウンは、キッキングをどうやってゲームに盛り込んでいくかや、ディフェンスについてのマネージメントなどに、すごく優れた考えを持っています。その知見が力になると思います」
エディ氏は意外なことに、グランドコンディションについて注意しないといけないと語る。
「プールでのグランドは、いいアタックができるような環境がそろっています。オープンに展開でき、早いゲームができる。そのためスコアもいっぱい取れるでしょう。でももし決勝トーナメントまで行ったならば、ゲームは不自由になるでしょう。日本での前回大会ではコンディションはどのステージであっても同じでしたが、今回の大会では段階が変わったところでコンディションが変わります。重く濡れたグランドのため、セットピース（止まったところから始まるプレー）がすごく大事になる。ディフェンスもしっかりしないといけません」
西崎彩智
ゲッターズ飯田
延江浩
