立浪和義監督率いる中日は今年最下位なら球団史上初の2年連続最下位の屈辱である。与田剛監督時代からとなると「最下位を含む3年連続Bクラス」となる。応援するファンにとっても悔しいところだ。この「2年連続最下位」または「最下位を含む3年連続Bクラス」を”暗黒時代”と定義して、各球団の成績を振り返ってみた(2度以上ある場合は直近のもの)。
【1】落合黄金時代の反動がきた中日?
9月1日に優勝マジックが再点灯した阪神が現在勝率6割を超えているのに、中日の勝率は阪神のランディ・バースの最高打率・389を下回る危険性がある。落合博満監督時代の「8年間すべてAクラス、リーグ優勝4度、日本一1度」の黄金時代が懐かしい。ちなみに高木守道監督の2013年から、谷繁元信監督、森繁和監督、与田剛監督の19年までの7年間は”暗黒時代”だった。20年にAクラス3位になったあと、再び”暗黒時代”に突入してしまった。
“暗黒時代”と言えば、阪神も長かった。生え抜きの中村勝広監督の93年から藤田平監督、吉田義男監督に続き、外様の野村克也監督、星野仙一監督の2002年まで不振を止められず、“暗黒時代”は10年間続いた。星野監督、岡田彰布監督は就任2年目に優勝。のちの真弓明信監督、和田豊監督、金本知憲監督、矢野燿大監督も就任2年目に2位。なぜか2年目が好調だった。
阪神と並ぶ伝統チームの巨人はさすがである。この企画記事の定義である「2年連続最下位」「最下位を含む3年連続Bクラス」が長い歴史で1度もない。最下位自体、1975年の1度だけだ。2年連続Bクラスも2005年堀内恒夫監督5位、06年原辰徳監督4位だけ。そればかりか、今季の原監督が「同一監督2年連続Bクラス」なら、初めての不名誉な記録となるぐらい安定した成績を誇る。