ヤクルトは、小川監督の13年から2年連続最下位のあと、15年の真中監督が優勝。2度目の小川監督は19年に最下位、高津臣吾監督は20年に最下位のあと、21年から2年連続優勝。「最下位→優勝」は、プロ野球史上ヤクルトが2度。ほかに1974年→75年広島の古葉竹識監督、75年→76年巨人の長嶋茂雄監督、2020年→21年オリックスの中嶋聡監督などのときがある。
【3】過去に24年間V逸のオリ、20年間“暗黒時代”のソフトバンク
今でこそ1975~78年阪急時代の4連覇以来のリーグ3連覇を狙うオリックス。しかし、イチローを擁して95年から2連覇を果たして以降、2021年からの2連覇まで、実に24年間も優勝がなかった。
01年から10年までは、仰木彬監督、石毛宏典監督、レオン・リー監督、伊原春樹監督、仰木監督、中村勝広監督、テリー・コリンズ監督、大石大二郎監督、岡田彰布監督とのべ9人の監督が務めた。めざす野球も変わるので、成績もいいはずがない。Aクラスは大石監督の08年だけという“暗黒時代”だった。森脇浩司監督の15年から、福良淳一監督、西村徳文監督の20年までの6年間も“暗黒時代”である。
ソフトバンクも王貞治監督、秋山幸二監督、工藤公康監督と黄金時代を築いた。しかし、野村克也捕手兼監督が1977年2位を最後に退団し、広瀬叔功監督の78年から、ドン・ブレイザー監督、穴吹義雄監督、杉浦忠監督、田淵幸一監督、根本陸夫監督、王監督の97年まで実に20年間の“暗黒時代”だった。