会見を終えて退席するジャニーズ事務所の(右から)藤島ジュリー景子氏、東山紀之、井ノ原快彦

 そんな井ノ原快彦に対してSNS上は、「イノッチ正直」「井ノ原快彦が一番まとも」「イノッチだけが誠実に答えている」などの書き込みで会見中ずっと沸いていた。このことを三杉氏はこう分析する。

「元々、井ノ原快彦さんはジャニーズタレントの中で好感度の高い人物です。俳優としてもドラマでも活躍し、パパタレントとしての側面もあり、妻の瀬戸朝香さんともおしどり夫婦ぶりも有名。さらに後輩思いで、面倒見もいい。いわゆる親近感のあるタレントさんですが、そういう方が、今回のように率直な思いを語っていることで、世間的にも井ノ原快彦さんの株が上がっているのだと思います」

 今回の会見での井ノ原快彦への評価で、三杉氏はさらに気づいたことがあるという。

「会見中、井ノ原さんが笑顔というか苦笑いをされる場面もあって、こうした会見で笑顔を見せると叩かれがちですが、その声がなかった。それは井ノ原さんの人徳といいますか、率直に思いを伝えようという今回の記者会見での対応のうまさだったと感じました。事務所の不祥事という苦境に立たされながらも、そこには共感や同情を呼んだのだと思います。井ノ原快彦が出てきたことは新体制のジャニーズ事務所にとっては唯一のプラス要素にはなったと思います」

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井ノ原が株をあげたが解決ではない